試しに商品を売ってみよう
新潟県で活動しているホームページクリエイターの山後です。
今日は「試しに商品を売ってみよう」をテーマにお話しします。
昨日のブログでは「商品を作ってみよう」をテーマに、どのように商品づくりを進めていけばいいかを説明しました。
今日は、「それが受け入れられるのかどうか試してみよう」というマーケティングのお話です。
個人でビジネスを始める場合、資金が豊富にあるわけではないので、できる限りコストはかけたくないというのが全員の意見だと思います。
しかし、飲食店であれば食材や光熱水費はかかりますし、セミナー講師であれば会場や資料にお金がかかります。
当然下準備も必要となってくるので、それ相応の時間もかかります。
必ずかかるコストはあるのでそこはケチらず、でも不要なものにコストをかけないためにはどうしたら良いでしょうか。
ある段階で、「お客様に試してもらう」ということをやってみることです。
ここには、商品の完成度や認知度によって段階を分けたほうがいいでしょう。
Contents
第1段階 商品作成開始〜50%程度 または 認知度なし
このような場合は、お客様からお金をもらわず、試作段階の商品についての評価をもらってください。
商品に興味を持ってくれた人、親切な友人、あなたの将来を気にかけてくれている人は、いろいろな意見をくれます。
その意見を参考に、引き続き商品の開発や認知度アップに努めましょう。
ある程度作るべきものを絞ったとしても、たくさんの意見をもらうと目移りしてしまい、本来の自分の目的がブレてしまうかもしれません。
そのときは、自分の「諦めない理由」を見直し、自分を取り戻すようにしましょう。
また、無料の場合は「あれが良かった」「これが良かった」と言った感想しかもらえないことが多いです。
これから良くしていくのであれば、マイナスの評価をもらえるようにしましょう。
マイナスの意見は受け取るときに心が痛くなりますが、そもそも商品ができていないし、認知もされていないので痛みを軽減できます。
少し辛い思いをするかもしれませんが、マイナスの意見はあえて受け入れてください。
第2段階 商品の完成度50%〜80% または 少しずつ認知度が上がってきた
ある程度形になってきたり、認知度が上がってきたら、実際にお客様からお金をもらってください。
「なぜ価格を下げてもビジネスは成功しないのか」でも書きましたが、0円と1円とではお客様が感じるハードルの高さが全然違うためです。
「何に対してお客様はお金を払ってくれるか」「お客様は何を望んでいるか」というのは、お金を払ってもらって初めてわかる場合もあります。
完成した商品ではないので、まだ手直しの可能性は十分にあります。
音声や動画を撮ってパッケージ化するのであれば、一度作ってしまうとその後修正するのは難しくなります。
なので、ある程度形になってきたら、お金をもらうようにしてください。
ここで一つアドバイスです。
この第2段階で販売して稼いだお金は、自分の手元に残さないくらいのつもりでいると、気軽に始めることができます。
例えば、セミナーの内容を確認するのであれば、カフェで集まって勉強会という名ではじめてみて、意見をもらう。
そのときいただくお金はランチ代+ドリンク代として2000円を事前に徴収し、その2000円で勉強会を実施する、と言ったものでいいでしょう。(資料の印刷が必要なのであれば、それはお代としてもらってもいいです。)
会議室のような会場を借りるのであれば、会場代として徴収し、ドリンク・お菓子付きとして還元する、と言った手法でもいいと思います。
お金を払っていただくことにより、意見をいただく場合も親身になって考えてくれることが多いです。
その意見はかけがえのないものになります。
意見をいただく代わりに安く提供する、と言ってもいいかもしれません。
とにかく、試作段階からお客様からお金をいただくようにしてください。
第3段階 商品の完成度100% または 販売を始める
完成したら、正規料金をいただくようにしましょう。
どうしても正規料金をいただくことができないのであれば、期間限定で安く設定し、その後は正規料金をいただくようにしましょう。
実は、「いくらだったら買うか」というハードルよりも「買いたいか買いたくないか」というハードルの方がはるかに高いのです。
第2段階ですでにお金を払ってもらうのに十分な価値があるのであれば、恐れる必要はありません。
「始めたばかりで自信がないんです・・・」という人もいるかもしれませんが、「逆に自分が客だったら?」とを考えてください。
自分の商品に自信がない人が作ったものを買いたいと思うでしょうか?
義理で買ってくれる人はいるかもしれませんが、買いたいか買いたくないかと言ったら間違いなく”No”でしょう。
なので、商品が完成したら正規料金をいただくようにしてください。
各段階の行動例
お菓子づくりが好きな人が、お菓子づくり教室をやりたいと言った場合を例に説明します。
最初は趣味で作っているだけなので、第1段階になります。
では、どこから始めると良いでしょうか?
社会の最小単位は『家族』なので、家族にクッキーを焼いてあげることから始めると良いでしょう。
家族だと、ズバッと意見を言ってくれますし、素直に意見を受け取ることができます。
それで評価が高ければ、子供の友達が来たときにクッキーを焼いてあげましょう。
子供の友達の評判が良ければ、家に持って帰って、その友達の家族で食べてもらいます。
そして、その友達が遊びに来てくれたときに、クッキーの評判がどうだったか聞きます。
子供は、それがどうだったかをハッキリと言ってくれるので、素直な意見を聞くことができます。
友達の家族で評判が良ければ、口コミで次第に広がっていきます。
そうなると、小規模でお菓子づくり教室を開催できるようになるかもしれません。
しかし、これだと1回やって終わりになってしまう可能性が高いです。
そのために第2段階へ進みます。
第2段階では、実際にお金をもらうフェーズです。
近所や友人がお店をやっていたら、自分が焼いたクッキーを置いてもらいましょう。
そして、店に来てくれたお客様にクッキーも売ってもらいます。
本当に良いものであれば店員さんも売ってくれますし、その良さが口コミで広がっていきます。
ここで売れたものに関しては、全額お店に差し上げるくらいの気持ちでいると、気軽に試せることができます。
売り上げをお店に差し上げる代わりに何をもらうか、と言ったらそれは「どんな人が買っていったか」ということを教えてもらいます。
性別は?年齢は?何袋くらい買ってくれた?
新規に買ってくれた or リピーター?
どのような人が買っていってくれたかを知ることによって、お菓子に興味がある人の姿が見えてきます。
「商品を売るためのバイト代」感覚で始めてみてもいいでしょう。
ここで売れることがわかったら、第3段階に入ります。
まずは、包装をおしゃれにしたり、クッキーの種類を増やしたりして、完成品を作ります。
そして、お菓子を買ってくれた人に「○月○日お菓子づくり教室を開催します」というチラシを配ります。
そうすると、クッキーを買ってくれた人やお菓子づくりに興味がある人が集まってくれます。
人が集まれば、お菓子づくり教室を開催できるようになります。
このように、商品の完成度や認知度を見ながら自分がどの段階にいるか考えるといいでしょう。
商品の作成途中で見直すことによって、手戻りも少なくなり、結果的にコストを抑えることもできます。
「マーケティング」と聞くと難しそうと思われがちですが、「今、自分がどの段階にいるか」を考えると、とるべき行動が見えてきます。
しっかりと試して見て、お金をもらうことを恐れず、行動してください。
いかがでしたか?
次回は「価格の付け方」について説明します。
今回の内容とリンクするところも多いので、しっかり理解しておいてください。
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