計画を立てよう(P)
新潟県で活動しているホームページクリエイターの山後です。
今回はPDCAサイクルのPに当たる「計画を立てよう」ということについてお話しします。
前回のブログで、達成したいゴールを設定してもらっていると思います。
まだ見ていない方、こちらをご覧ください。
今回は、そのゴールに向かって、「どのように」「いつまでに」「誰から協力してもらって」というような計画を立てていきます。
起業セミナー、創業塾等でもよくある事業計画の作成です。
では、なぜ計画を立てる必要があるのでしょうか。
いくつも理由はありますが、私は以下の理由が大きいと思っています。
- 計画を見失わないため
- 人に見てもらうため
- 達成度合いを確認するため
一つずつ説明します。
目標を見失わないため
事業計画を作成する一つの理由として、「目標を見失わないため」というものがあります。
起業してビジネスを始めるようになると、不安になることが多く、人からのアドバイスや儲け話に乗っかってしまうことが多々あります。
そうすると、自分の軸がブレてしまい、結果的に失敗してしまいます。
商品作成段階でも「諦めない理由を作ろう」に書かれている通りに、諦めない理由が必要ですが、ビジネスを進めていく上でも「諦めない理由」は必要になってきます。
なぜこれが必要なのか
このビジネスを続けることで、社会にどのように貢献するか
自分の商品を購入してくれた人がどうなってほしいか
これらのことを考えるためにも、計画が必要になってきます。
というのも、PDCAサイクルのDに当たる「実行する(Do)」フェーズに入ると、目の前の事柄に一生懸命で本来の目的・目標を見失ってしまうことがあるからです。
集中してしまうと周りが見えなくなってしまうのは仕方がないことです。
しかし、目の前のことだけをやっているだけではいつまでたっても成功することはできません。
なので、時間を作って諦めない理由を考えながら計画を立てる必要があるのです。
人に見てもらうため
事業計画を作成する二つ目の要素として、「人に見てもらうため」というものがあります。
起業して一人でビジネスをしているつもりでも、実際のところ、たくさんの人たちからの協力があって初めて成り立ちます。
その人たちから協力してもらうためには、言語化、そして数値化して説明する必要があります。
自分が立てた計画を人に見てもらうことにより、達成可能かどうかを判断してもらったり、協力してもらうことが可能になります。
頭の中だけで考えているだけだと、ぼんやりとしたものしか伝えることができないことが多いです。
このブログを読んでくださっている皆さんの周りにも、感覚的な言葉を使いぼんやりとした表現しかできない人がいるのではないでしょうか。
そのような考えを持っている人たちの中には、素晴らしい考え方を持っている人もいます。
しかし、このような人たちは、人に自分のやりたいことを伝えることができず、失敗してしまうことがあります。
いつ、誰と会っても、ちゃんと自分の想いを伝えられるように、計画段階から言葉にして置く必要があるのです。
達成度合いを確認するため
事業計画を作成する三つ目のようそとして、「達成度合いを確認するため」というものがあります。
あらかじめ計画を立てていると、自分がどこまで進んだかがわかってきます。
例えば、起業して雑貨屋をオープンさせるときのことを考えて見ましょう。
- 開業資金として、500万円貯める
- 補助金を探す
- 店の物件を探す
- 商品を決定する
- 集客する
- 売り上げ目標を月○万円とする
これらのことをやろうと思っていたときに、行き当たりばったりでやっていたらどうでしょう。
補助金や店の物件は見つかるかもしれませんが、集客し、売り上げ目標を立て、売り上げを達成することはできないと思います。
それは、今自分がどの位置にいるかがわかっていないからです。
自分の場所を知ることは、何をやるにも大切です。
自分の位置を把握するために、計画をしっかり立ててください。
事業計画は複数あってもいい
「事業計画の必要性はわかったけど、起業塾でやるような事業計画を作成するのはハードルが高い」と感じている人も多いと思います。
確かにその通りです。
期間を設定し、収支目標を立て、必要に応じてお金を借りる算段までしなければならないとなると、気が滅入ってしまいます。
では、どうしたらいいでしょうか。
そのような場合は、事業計画を複数作成すればいいのです。
「えっ!?」と思われた方も多いと思います。
というのも、起業塾で説明される事業計画書は収支目標やスケジュール等をきちんと書かなければならないためです。
では、「複数作成する」とはどういうことでしょうか。
それは、「自分のため」「仲間と共有するため」「お金を借りるため」といったことに応じて作るということです。
一番簡単なのは、「自分のため」です。
自分の目標を達成するために、「いつまでに」「どのような人と知り合って」「どこで」「どのように」と言ったことをまとめていきます。
自分だけのものなので、どのくらい荒く作るか、実現可能性はあるか、と言ったものはある程度無視して作ってもいいです。
作っていく中で言語化されていくので、可能な限り書いて見てください。
自分の中で考えがまとまったら、「仲間と共有するため」の事業計画を作成します。
自分のための事業計画書を作成している段階で、「誰と」というところが見えていると思います。
その中で「誰」にあたる人に、自分の夢を説明して、納得してもらうために事業計画を作成します。
人に説明するので、あまりにも漠然としたもので完結するのはよろしくありません。
それなりに具体性を持ったもので、数値にも根拠を持たせる必要があります。
しかし、仲間と共有するためのものなので、きっちりとしたものでなくても構いません。
人に話をすることで、事業計画が変わってしまうこともあります。
なので、仲間ができたら話をしながら少しずつ細かくしていくのもいいでしょう。
そして、仲間と共有する事業計画が出来上がったら「お金を借りるため」の事業計画を作成します。
これは、第三者に対して、事業の実現の可能性や想いを伝えるためのものです。
実現の可能性を伝えるために必要なのは、具体的な数字です。
なので、スケジュールや収支目標をきちんと作成する必要があるのです。
起業塾では、いきなりこの「お金を借りるため」の事業計画を作成するから、ハードルが高いと思ってしまいます。
限られた時間の中で事業計画を作成するので、仕方がないことです。
事業計画の作成で足が止まっている人は、多少時間はかかってしまいますが、「自分のため」「仲間と共有するため」に事業計画を作成して見てください。
仲間とうまくやっていくことができれば、金融機関からお金を借りる必要もなくなるかもしれませんし、最終的な「お金を借りるため」の事業計画までは不要になることもあります。
まずは、できることからやって見ることをお勧めします。
事業計画を作成するポイント
すでに説明の中にもいくつかキーワードが出てきていますが、事業計画を作成するためのポイントをまとめます。
- 最終的なゴールにたどり着くまでに、いくつかの小さいサブゴールに分割する
- 期日を明確にする
- 具体的な数字で作成する
- 人に見てもらう
事業計画は、目標と自分の場所を示す地図のようなものです。
目標となる地点にたどり着くためには、いくつかの場所を経由しなければなりません。
場合によっては、仲間が必要になるかもしれません。
そのための地図は、詳しければ詳しいほど、達成する可能性が高まってきます。
だからこそ、具体的な数字が必要となってきます。
自分のための事業計画と、人に協力してもらうための粒度は異なるので、誰に見てもらうかの見極めは必要ですが、強力な仲間がいれば粒度が粗くても目標を達成できるでしょう。
PDCAサイクルの、「D(Do:行動する)」「C(Check:評価する)」「A(Action:改善する)」にも関わってくるので、まずは自分なりの計画を立ててください。
いかがでしたか?
次回は「PDCA」の「D(Do:実行する)」について解説していきます
お楽しみに。
関連記事
メールマガジン配信中!
売れるためのノウハウを教えます!