改善しよう(A)
新潟県で活動しているホームページクリエイターの山後です。
今回はPDCAのAにあたる「改善しよう(Action)」についてお話しします。
前回の説明で「評価しよう(C)」ということについてお話ししました。
ここで行動したものが思った通りの結果になったかどうかを検証し、評価します。
そして、今回の「改善」でより良いものを作り上げていきます。
世の中にある商品は、どんなものでも改善の余地があります。
反発意見もありそうですが、これは絶対です。
あなたが今、「これを超えるものは存在しない」というものがあったとしても、あるとき、それを超えるものは必ず現れます。
「現時点では最高」かもしれませんが、100年後・200年後にそれを超えるものは必ず現れるので、それを頭に入れて改善に取り組んでください。
特にビジネスにおいては、足したり引いたりすることでものの良さが変わってきます。
例えば、カメラ。
スマートフォンのカメラの性能がどんどん上がってきているので、デジタルカメラの需要は減ってきています。
なので、コンパクトデジカメは販売が減っていますが、カメラ好きの人はまだまだたくさんいるので、一眼レフやミラーレス一眼はまだまだ売れています。
プロカメラマンの需要もあるので、これからも売れ続けるでしょう。
人によって「これがいい!」という判断基準が違うので狙うところもたくさん出てくるのです。
また、同じものを2回、3回と繰り返してくと、結果は変わらないかもしれませんが、コツを掴んで前より短時間に、低コストで実現できるようになります。
時間やお金がかからないように工夫できたのであれば、それも改善につながります。
あらゆるものに改善の余地があるのです。
ここで注意です。
改善する余地がたくさんあるからと言って、たくさん直しすぎるのは良くありません。
手直しをたくさんすると修正で時間がかかってしまいますし、それを行動し評価したとき思ったような成果が出なかったら何が悪かったかわかりません。
何度も言いますが、継続できないものはビジネスとして使うことは難しいのです。
とにかく行動したら評価して改善することが必要です。
仮説と検証を繰り返し、さらに良いものを作り上げていくことが大切なのです。
それに改善を行わなくなったら、商品そのものの魅力も下がってきます。
例えば、何かを一生懸命頑張っている人には応援したくなる魅力がありますが、努力を諦めてしまうと途端に魅力がなくなってしまうことがあります。
商品もまったく同じで、改善を繰り返しているからこそ、魅力が増していくのです。
なので、前回の「評価」と今回の「改善」を繰り返し行わなければならないのです。
インターネットで調べると、「PDCA」の他に「DCAP」や「CAP-Do」という言葉も出てきます。
これは順番を並べ替えただけなので、PDCAだけを覚えておけばいいと思います。
補足すると、DCAPは「計画はどうせうまくいかないから、計画をそこそこにまずは行動して評価して改善点を見つけよう」というものです。
「CAP-Do」は、「まずここが良くないというところを探し、仮説を立て、それが正しいか検証する」というものです。
加えて「PDS(PlanーDoーSee)」というものもありますが、「See」を「Check」と「Action」に分けたものが「PDCA」なので、これも「PDCA」だけ覚えておけばいいです。
どれも「仮説」と「検証」を繰り返すことには変わりがないので、「PDCA」だけ理解しておけばいいと思います。
「で、結局どの順番がいいの?」と言われそうですが、私は「PDCA」の順番が一番いいと思っています。
というのも、何かをやるときに「計画を立てる」ことは必要だと思っているからです。
計画の粒度は荒くてもいいので、判断できる数値目標を立て行動することが大切です。
このポイントは「粒度は荒くてもいいから」というところです。
DCAPの考えでもありますが、どうせ綿密に計画しても100%思い通りにいくことはありません。
そうであれば、まずは動き出せる環境を作り出す方がいいと思います。
行動したら、評価をする。
評価をしたら、改善する。
改善できるものが見つかったら、計画を立てて行動する。
これの繰り返しが「PDCA」です。
ビジネスは机上の空論だけでは行うことができません。
知っているだけで使いこなすことができなければ意味がありません。
起業したての頃は、商品開発もマーケティングも人脈作りもお客様探しもと、やることがたくさんあります。
いきなり全てMAXに持ってくることはできないので、ここでもPDCAを使っていろいろな方法を試してみると良いでしょう。
なぜなら、人脈の作り方もマーケティング手法も商品も、どれも「これが一番」というものは存在しないからです。
それでも、「現時点での最良の方法」というのはあるかもしれませんが。。。
エジソンは電球を作るために1万回失敗し、インタビューを受けたときに「失敗ではなくうまくいかない理由を1万回通り発見しただけ」と言ったそうです。
失敗することも、次に活かすことができれば成長につながります。
失敗の次に行動したら、その成功確率は過去最高になるのです。
そう思うだけで心が少し楽になるのではないでしょうか。
とにかく失敗を恐れず、PDCAを繰り返してください。
いかがでしたでしょうか。
今回でPDCAサイクルのお話は終わりです。
PDCAの考え方は有名ですが、具体的に落とし込んで説明する記事が少なかったので作ってみました。
起業する上でも、PDCAサイクルを回すことはとても重要なことなのでいろいろ試してみてください。
次回は「仲間を見つけよう」ということをテーマにお話しします。
お楽しみに。
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