業界の当たり前は世間の当たり前ではない!
新潟県で活動しているホームページクリエイターの山後です。
今回は「業界の当たり前は世間の当たり前ではない」ということについてお話しします。
あなたの得意なもの、あなたの趣味、あなたが人より知っていると思うことは何ですか?
今までの人生で一般の人より多く時間を費やしてきたことは何ですか?
人より多く時間を費やしてきたこと=人に優っている部分であることが多いです。
その優っている部分がいつしか当たり前になってしまい、「こんなことは誰でも知っている」って思っっていませんか?
実はそんなことはありません。
では、そのことについて解説していきましょう。
自分が時間を費やしてきたものを見つめ直してみよう
あなたが今までの人生の中で、世間一般の人よりも時間を費やしてきたものはなんですか?
魚釣り
ゴルフ
仕事
子育て
読書
人間観察
テレビゲーム
・・・etc.
人は誰でも、世の中の大多数の人間より「これについてはたくさん時間を費やしてきた」というものがあると思います。
自分が「これについては人よりも時間を費やしてきた」というものを少し考えて見てください。
「人よりも優れている」とか「得意」とかでなくても結構です。
どんな些細なものでも結構です。
あなたが今までの人生の中で「世の中にいる一般人よりも時間を費やしてきたもの」を書き出してみてください。
ではスタートです。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
どうでしょうか?
人と比較しなければ結構出てきたのではないかと思います。
私の場合は以下のものが該当します。
- バスケットボール
- 仕事(もっぱらIT関係)
- 読書
これら3つについては、日本人の人口が1億2000万人だったとして半分より上、つまり上位6000万人の知識だったり技術を持っている自信があります。
バスケットボールに関しては最近真面目にプレーすることはないのでどんどん衰えてはいますが、それでも草バスケのプレーヤーとしてはそこそこ活躍できると思っています。
それ以外については現在本職としているので、今も成長し続けています。
技術や知識を見たとき、自分より知識がある人はたくさんいますが、自分より知識がない人もたくさんいます。
人は自分中心に物事を考えてしまうので、どうしても自分の当たり前を世間の当たり前と勘違いしてしまいます。
しかしそれは誤りです。
例えば「泳ぐ」ことを考えて見てください。
小さい頃、顔を水につけるのが怖くて、水に浮くこともできなかったことはありませんか?
泳げる人は、顔を水につけて力を抜くことができれば水に浮くことができることを知っています。
だから、「まずは顔を水につけてみよう」というところから泳げる練習をスタートします。
顔を水につけることができれば、次は力を抜いて浮いてみる。
浮くことができたら、壁を蹴って蹴伸びで前に進んでみる。
前に進めたら、バタ足して泳いでみる。
バタ足ができたら、・・・
このような感じで次第に泳げるようになっていきます。
泳ぐことを知らない人は、この段階を知りません。
知らない人にとってみれば、このことを知っているだけでもすごいことなのです。
しかし、人は自分が知っていることを「他の誰もが知っている」と勘違いしてしまいます。
「次第に忘れていってしまう」という方が正しいのかもしれません。
私も人と会話をする中で、「この人、深くはないけど広い知識を持ってるなー」と思うことはたくさんあります。
しかし、その人は「専門家に比べたら全然です」と謙遜してしまいます。
気が小さい人に限って、「ネットで調べれば簡単に検索にヒットするし、私がわざわざ話をするまでもない」と言って、何かをスタートする前から諦めてしまいます。
そのような人を見ると「もっといろいろな場面で活かせるのに、もったいないな」と思ってしまいます。
上を見たら、10年選手、20年選手には勝てませんし、専門家として第一線で活躍している人には勝てないでしょう。
しかし、あなたの知識を欲しがっている人はたくさんいるのです。
確かに今はネットで検索すると大抵のものは知ることができます。
最近は、昔では考えられなかったノウハウまでもが無料で手に入ったりします。
だからと言って、あなたがそのサイトで得た知識が、相談に来た人に対して意味がない訳ではありません。
というのも、あなたの経験や様々な知識と融合して、相談者に対して解決策を導くことができるからです。
相談に来る人は、「答えを聞きに来る」だけではありません。
別の視点の意見を聞きに来たり、あえて反対意見を言ってもらうケースもあります。
人格が伴っているからこそ相談されることもあるでしょうが、人は「情報」「知識」を求めているのではなく、もっと広い視野での意見を求めているのです。
誰一人、同じ人生を歩んでいる人はいません。
持っている知識は同じでも、経験によって提案できるものが変わってくるのです。
だからこそ、「専門家よりも知らないから自分の知識は意味がない」と思うのではなく、自分が持っている経験・知識を組み合わせて自分の強みを活かしてほしいと思います。
会話の中で「趣味」として話してみよう
では、そのような強みをどのように見つけ出せばいいのでしょうか。
一番簡単で確実なのは、「人と会話をする」ことです。
会話の中で「こういう風に考えればいいって○○に書いてあった」とか「私の経験上、○○ってやった方がいいと思う」ということを出していくのです。
そうすると、人はあなたに相談したくなってきます。
起業して最初の頃は、一流の人の話を聞いてみたいと思ってしまいます。
しかし、一流の人は月収数千万円とか数億円という売り上げを出していて、月5〜10万円を稼ぐのにどうしたらいいかという細かい技術は教えてくれません。
言い方は悪いかもしれませんが、彼らにとって5〜10万円は「はした金」なのです。
もし月5〜10万円稼ぎたいのであれば、月収100〜300万円くらいの人から教えてもらった方が良いでしょう。
得意分野の話もこれと同じです。
人と比べて時間を多く費やしてきた=その人よりも多くの知識を持っている ということです。
ゴルフで苦労してまっすぐボールを飛ばせるようになった人は、「ボールをまっすぐに飛ばすための知識」を人よりもたくさん持っています。
もしたくさんのことを試して見てうまくいかなかったとしても、試したことがあるからこそ、アドバイスできるところがたくさんあります。
そのような苦労をした人からのアドバイスの方が、実際に役立つことは多いです。
第一線で活躍している人は(多少は苦労したかもしれませんが)、凡人が苦労しているレベルは一気に通り越してしまっているため、私たち悩んでいることを知らないこともあります。
本当の苦労を知っているのは、身近な人であることが多いのです。
まずは身近な人と会話をしてみて、人の悩みにアドバイスできる方法を考えてみましょう。
趣味をビジネスに活かしてみよう
もしあなたが起業しているならば、その趣味を是非ともビジネスに活かしてください。
起業したばかりでいきなりお金をもらうのが申し訳ないのであれば、そこで得た経験や実際にあった話を今後エピソードとして使わせてもらったり、資料作りの一環として使わせてもらってもいいでしょう。
その場の1回で終わるのではなく、何らかの形であとで使えるようにしておいてください。
個人で起業した場合、あとで情報をまとめる時間を取るのが難しくなってきます。
というのも、時間が経つにつれて、新しい商品を作らなければいけなかったり、お客様への商品提供が必要になったり、収支を管理しなければいけなくなってくるからです。
効率だけを重視しては起業はうまくいきませんが、初めにできる範囲で効率を考えることは大切です。
困ったこと、苦労したことは、ノートやExcel等にまとめておく。
うまくいったことを同じようにノートやExcel等にまとめておく。
仕事を続けていくと「あれ?このときどうしたんだっけ?」と過去の情報を探したくなりますが、忙しくなってくるとこれらのことをあとでまとめることができなくなってしまいます。
そうならないためにも、問題が起こったときに「問題の内容」と「解決策」をそのときにまとめておくと忘れることなく情報を蓄積していくことができます。
こうやって蓄積していった情報が、次第にビジネスに活きてきます。
蓄積していったノウハウを一つの資料として販売できるかもしれませんし、勉強会が開けるかもしれません。
相談を受けたときにアドバイスに活かせる場面がきっと出てきます。
世の中には、自分が困っていることと同じようなことで悩んでいる人はたくさんいます。
その人と出会うことができれば、あなたの経験はビジネスになります。
経済状況が回復しないと言われていますが、今苦労しているものをお金を払ってでも解決したいという人はたくさんいます。
そういう人に会ったときに、「過去こういうことをやって解決しました」というデータベースを蓄積しておくことは後々非常に役に立ちます。
もし、今すぐにビジネスにつなげることができなくても、データを蓄積しておきましょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
インターネットが普及し、何でも無料で知ることができるようになりましたが、全員が同じ知識を持っているとは限りません。
自分が持っている知識・経験を知り、活かすことができればビジネスとして十分成り立たせることができます。
以前と比べ、かなりニッチな、ある分野に特化した商品というのも増えてきました。
あなたが世間一般の人より時間をかけてきたものが、このようなニッチな市場に望まれていることもあるかもしれません。
業界の当たり前を世間の当たり前と思わずにビジネスに活用していってください。
関連記事
メールマガジン配信中!
売れるためのノウハウを教えます!