「無料」で人は集まるのか?
新潟県で活動しているホームページクリエイターの山後です。
今回は「『無料』で人は集まるのか?」ということについてお話しします。
つまり、「『タダ』ってどうなの?」っていう話です。
Contents
「無料」で人は集まるのか?
何人もの方からの相談の中で「自信がないからまだお金をもらえない」というクライアントがたくさんいます。
このような相談を受けると、私は必ず「お金をもらっておいたほうがいいですよ」と答えます。
なぜだと思いますか?
ちょっと考えてみてください。
(3秒前)
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(1秒前)
では、正解です。
正解はコチラ
↓↓↓↓↓↓
「いやいや。昔書いた記事を紹介して終わりって、ヒドくない!?」「過去の記事の使い回しだ!」って怒られてしまいそうですね。
ここに書かれていることもとても大切です。
もし読んでいない方がいたら、ぜひ読んでみてください。
確かに、無料であれば人を集めやすくなることは事実です。
じゃあ結論出たから、これで終わりですね〜。
といった内容で終わりにはしません。
先ほど紹介した「無料のものは大切にしない」でも書きましたが、0円と1円ではとても大きな差があります。
じゃあ、「人を集めることが必要だから、まず無料で始めてみよう!」という人がいたら大間違いです。
では、以下でその理由を解説していきましょう。
無料が人をダメにする
タダより安いものはない
これは事実です。
これ以上のことをするのであれば、「お金をあげるから、この商品を買ってください」っていうことになってしまいます。
これだとビジネスとして成り立たないので、商品提供者としては0円よりも安いサービスは提供できないのです。
では、このような言葉を聞いたことはありませんか?
タダより高いものはない
多くの方はこれも聞いたことがあると思います。
これも事実です。
「じゃあ、どっちが本当の意味で正しいの?」という方がいると思うので、この2つについて考えてみましょう。
タダより安いものはない
先ほども書きましたが、商品を提供する人は0円よりも安く商品を提供することはできません。
これ以上のことをやるとなると、商品のオプションにお金をつけることになってしまいます。
「商品を売ってお金を稼ごうと思っている人」が、「お客様にお金をあげる行為」は本末転倒です。
これだとビジネスとして成り立ちません。
「世の中には、「クレジットカードご入会で◯千ポイントプレゼント」のような特典があるじゃないか!」と言われるかもしれません。
確かに、そのような特典はあります。
特典は確かにありますが、そのようなことを個人事業主でやっている人たちが何人いるでしょうか?
少なくとも、私は知りません。
このようなことをやっている人は、必ず法人としてサービスを提供しているからです。
しかも、現金ではなく、ポイントとしてプレゼントしているところが圧倒的に多いです。
もし、個人で「現金をあげるから私の商品を使ってよ」という人がいたら、ぜひ私に紹介してください(笑)
でも、クスリとか危ないものはご法度なので、安全なものでお願いします m(_ _)m
基本的に無料のものは大切にされません。
チラシ、試供品、メルマガ、etc.
最初は「すごい」と思っても、慣れてくると使わなくなる。
取得するときに痛みを伴わないので、価値も見出せなくなります。
こうなると下降の一途をたどるだけになってしまいます。
「お金=価値」として考えると、無料のものは価値がないものと見られてしまいます。
私もポストに投函されたチラシなどは、中身も見ずにゴミ箱へ捨ててしまうことがあります。
作った人は、デザインや配布先にもこだわって、お金を払って印刷し、お金を払って配っています。
でも、私自身が「必要ない」と思ってしまえば、そこには価値がないのでゴミ箱へ行ってしまうのです。
それは仕方がないことです。
人がどんなに頑張って作っても、自分に必要なければそれはゴミなのですから。
「私はポストに投函されたチラシを全て読んでいるし、プレゼントでもらったバッグを大切に使っている。だから無料のものも大切に扱っている。」という人もいるかもしれません。
そういう人は価値がわかっていて大切に使っているので、これからも大切に使ってもらいたいと思います。
ただ、ここで一つ考えてください。
同じブランドの同じバッグを1つはプレゼントでもらい、1つは自分で買ったとします。
どちらの方を大切に使いますか?
おそらく、大多数の人は「自分のお金で買ったバッグ」を大切にすると思います。
「安いものは、結局はこういう扱いをされるものだ」と割り切ってください。
そして、タダのものがもらえると思うようになると、人の要求はエスカレートしていきます。
なんでもかんでも「タダで欲しい」「安く提供してほしい」というようになり、フリーライダーやチェリーピッカーを作り出していきます。
そうなると頭でっかちの人間や知ったかぶり人間を増やすことになり、結果的に人がダメになっていってしまうのです。
タダより高いものはない
「『参加無料』と書かれていたから参加したが、帰るときにはそこに売っている商品を買ってしまっていた」という経験はありませんか?
私はというと・・・・
・・・未だによくあります。
ビジネスの仕組みを勉強しても、作られた流れの中で購入してしまうことはあります。
まぁ、今は「へぇ。こういう意図で作ってるんだ。」なんて裏を読みながらイベントに参加したりもしています。
自分で言うのもなんですが、本当に性格が悪い客です。
また、「タダだから」と気軽に参加したイベントで痛い思いをしたことはありませんか?
気軽に参加するつもりが自分以外みんなオシャレな格好をしていたり、本当に怪我をしてしまったり。
参加料よりも授業料の方が高くついた、なんて経験のある人は多いと思います。
そもそも、ビジネスを行う上でタダの商品には必ず裏があります。
- リストを取得するため
- 商品を使ってもらうため
- フィードバックをもらうため
「裏があるって聞くと、ちょっと躊躇しちゃう」という人もいるかもしれませんが、ビジネスは慈善事業ではないので裏があっても私はいいと思っています。
騙したり、脅したりして人から搾取するのはダメですけどね。
裏があることを理解した上で、無料のものに飛びついてみる。
それをいくつも経験していくと、世の中の仕組みが次第にわかってきます。
わかっているから使いこなせるようになるのです。
そうなると、「『無料にする』ということはどういうことか」ということが見えてきます。
これは、いくら本を読んで勉強してもわからないので、安全でかつ無料のイベントにいくつか参加してみることをオススメします。
しかし、大抵の人は無料の商品をもらって高くつくとクレームを入れてきます。
本来、クレームにならないようにするために無料にしたつもりなのに、結局は高くついたらクレームを入れる。
今はネットで匿名で批判することは簡単にできるので、この現象を助長しています。
結局、無料にしても悪いところは出てきてしまうのです。
お試しでやったつもりが、「やっぱり無料だからこんなもんだよね」という口コミが広まってしまったら逆効果です。
そうであれば、お金をもらいながら精一杯のことをやって満足してもらった方がいい。
予想外のクレームを発生させないために、そして満足の度合いを測るためにも、「無料から始める」ことはやめた方がいいのです。
目指すのは ”圧倒的な価値がある無料”
「無料で始める」理由はいくつもありますが、大体の人が思っているのは「自身がないから」。
その場合の無料はすぐにバレてしまいます。
始めたばかりで自身がないなら、正直に告白してしまって、「だから◯人限定です」と宣言してしまった方がいいです。
その代わり、限定としたので相手にも自分にも失礼がないように本気でやる。
これが一番です。
そのときに、お客様の声としてアンケートに答えてもらうこともできるとさらに良いでしょう。
いくら成長しても「完璧」と思えることなんてないので、自分で線を引く。
それも、「自分がこんなことができるようになったら」という曖昧なものではなくて、人数とか時間とか計測できるもので判断した方がいいです。
私もホームページ制作を一つの仕事にしていますが、いつまで経っても、どんなに勉強しても自分が納得するレベルには到達していません。
むしろ、「世の中にあるスペシャリスト達のノウハウを詰め込めばもっと素晴らしいものが出来るはずなのに、知らないからここまでしかできない」ということが増えてきます。
それは、HTMLが書けるとか、CSSが書けるとか、PHPが書けるとか、そう言ったことだけではありません。
デザインだったり、ホームページに載せる写真だったり、その人を引き出すための質問だったり、私の知識の伝え方だったり。
ホームページ制作の仕事を始めた当初に「ここまでできたらいいな」と思っていたことはすでにできるようにはなっているんですが、知れば知るほど世界の広さと自分のちいささのギャップが嫌になってきます。
そんなことに嘆いているだけでは、何もできません。
だからこそ、計測できるところで線を引くのです。
その中で、今自分が持っている最大限の力を発揮する。
これが自分を成長させる1番の方法です。
そして、その中でできたものを無料で提供する。
目指すところは、専門家でも「なるほど」と思えるような圧倒的な価値を提供すること。
このときに注意してほしいのは、「そうか。専門家に認めてもらえればいいんだ。」と思って、専門用語を使って説明しないこと。
「業界の当たり前は世間の当たり前ではない!」でも書きましたが、知らない人からしてみたら、「知っていること」にすごい価値があるのです。
それが業界の中では基本中の基本であってもです。
理想は10歳の子供にもわかるような言葉と説明で伝えること。
10歳の子供でもわかるような言葉で、専門家を唸らせることができる商品を紹介し提供できたら、勝手に商品が売れていきます。
高飛車な態度で圧倒的な価値のあるものを無料で提供すると、バックエンドにある商品がさらに売れていきます。
目指すんだったら、ここを目指しましょう。
それができないのであれば、お金をもらって、そのお金に見合うだけの商品を提供する。
1回でできなければ、2回・3回と繰り返し、お客様にも満足してもらって、自分でも納得する結果を残す。
これがビジネスで成功するための最短経路なのです。
終わりに
いかがでしたか?
無料でサービスを提供することは簡単です。
でも、結局は何も残らないことが多く、場合によっては高くつくこともあります。
目指すなら「他と比べても圧倒的な価値がある無料の商品」を作りましょう。
それを作るためには時間もお金も経験も必要なので、そこまで行くためにお金をもらう。
自分が成長して、社会に還元するために今お金をもらってもいいのです。
そんな風に考えれば、安易に「無料にしよう」という考えがなくなるのではないでしょうか。
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