10年後に生き残るために必要なスキルとは・・・?
新潟県で活動しているホームページクリエイターの山後です。
今回は「10年後に生き残るために必要なスキルとは」ということについてお話しします。
ネットで「10年後になくなる仕事」とか「2030年までになくなる職業」という話を度々見かけます。
そういう記事を読んで、不安になっている人も多いと思います。
FORBESのスタッフで企業家、テクノロジー、ビジネスをカバーするジャーナリストとして活躍しているKarsten Straussの記事で以下のようなものがありました。
最も存続が危ぶまれる10の職種 米ではプログラマーの採用も減少
そこに書かれている職業は以下のものです。
今後、2024年までに採用数が最も大幅に減少すると見込まれる主な職種
1位 郵便配達員:-28%(5万6,790ドル、約671万3,500円)
2位 タイピスト:-18%(3万7,610ドル)
3位 検針員(電気・水道など):-15%、3万7,610ドル)
4位 ディスクジョッキー:-11%(3万80ドル)
5位 宝石商:-11%(3万7,060ドル)
6位 保険契約引き受け業務:-11%(6万5,040ドル)
7位 仕立屋/テーラー:-9%(2万5,830ドル)
8位 記者・アナウンサーなど(放送):-9%(3万7,720ドル)
9位 新聞記者:-8%(3万6,360ドル)
10位 コンピュータープログラマー:-8%(7万9,530ドル)
(引用:最も存続が危ぶまれる10の職種 米ではプログラマーの採用も減少 より)
見たことがある人も多いと思いますが、改めて見てどうでしょうか。
「自分の職業が当てはまってるから危険」と思っている人もいるかもしれないし、「この中に入っていないから安心」と思っている人もいるかもしれません。
確かに「なくなる職業」と言われると不安になってしまいますが、考えなければいけないことはそこではありません。
本当に考えなければいけないのは、「なぜその職業が消えてしまうのか?」ということです。
そして、「どうやって生きて行くか」ということを考えなければいけません。
今日は、そのことについてお話ししようと思います。
なくなる職業について考えてみる
なぜ先ほど挙げた職業が「なくなる職業」と言われているのでしょうか。
ちょっと考えてみてください。
これがすべてではありませんが、私なりにもちょっと考えてみました。
このブログをご覧のみなさんも、「なんでだろう?」ということを考えてから読んでみてください。
1位 郵便局員
最近は手書きで手紙を書くことがほとんどなくなり、メールやSNSでやり取りすることが増えました。
そのため、配達にかかる職員数は昔ほど必要なくなってきています。
日本では「年賀状」という風習があるので、それでなんとか維持できているところもあるようですが、投函する数も減ってきており、本当に不要になってしまうのかもしれませんね。
「配達」というキーワードで、以前、気になる情報を見たことがあります。
・・・が、どこで見たかを覚えていません。
これから書く内容について「これに書いてあったよ」という情報を知っている人がいたら教えてください。
その内容というのは、以下のものだったと思います。
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↓ ここから ↓
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今はインターネットで気軽にモノが買えるようになった。
そうなったときに問題なのは、商品を発送して目的地まで届けること。
今後は、近隣に住んでいる人が、ついでに集積所にある商品を目的地まで届けるサービスが一般的となるだろう。
このとき、近隣住民には通常の輸送料よりは安いがフィーが支払われるので、バイト感覚でモノを届けることができる。
だから、宅配便や郵便局員のような仕事は今後減っていくだろう。
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↑ ここまで ↑
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確か、こんな内容だったと思います。
もしかしたら、「外国のamazonではこのようなサービスをやっていて、その事例紹介」という形で見たのかもしれません。
最近は電子書籍化も進み、紙である必要はなくなってきました。
所有より共有の時代とも言われるようになってきていますので、モノを所有する(購入する)ことも減ってくるのかもしれません。
だからこそ、郵便局員や配達員といったような人たちの仕事が減っていくと言われているのでしょうね。
2位 タイピスト
今は音声も文字化できるようになりました。
パソコンを使える人も増えてきているので、タイピングのスキルは需要はどんどん減ってくるでしょう。
私も、人の相談を受けるときはメモ帳にタイピングしながら要点をまとめることをします。
これらの職業の人は、「過去の偉人が書いたような書物を活字にする(だからそれらの言葉を読めなければいけない)」とか「インタビューしながら要点をまとめる」など、別のスキルが必要になってくると思います。
それ以上にAIの技術の発達がすごいので、写真で撮ったものをパソコンに読み込ませるだけで、自動的に活字になる日も来るのかもしれません。
そう考えると、タイピストの仕事は確かにこれから減っていくんでしょうね。
3位 検針員(電気・水道など)
今はスマホで検針しているところもあり、特別な知識がなくても調べられるようになってきています。
今後IoTが広がっていくと、日々の情報がインターネットを経由してサーバに集まって来るので、各地を回って使用量を確認する、といった作業はどんどん減っていくと思います。
今は太陽光パネルもかなり安くなってきているので、自然エネルギーによる発電ももっと増えていくでしょう。
そうなると、電気代の請求そのものがなくなるかもしれません。
電力会社で勤めている人には申し訳ありませんが、一般の人間からすると嬉しい限りですね。
4位 ディスクジョッキー
YoutubeやPodcastなどで、独自に情報を配信できるツールが充実してきました。
音楽も定額でいつでも聴き放題のサービスもありますし、Youtubeでもプロモーションビデオを見ることができます。
Youtuberと呼ばれる人たちの中には、月に1千万円を超える人もいるようです。
AIもすごい勢いで発達しているので、その人の好みに合った音楽も選んでくれます。
そうなって来ると、現在のディスクジョッキーのような仕事のまま給料をもらって活動するのは難しくなると思います。
5位 宝石商
宝石商は高額商品を取り扱う店なので、実際どうなるかわかりませんが、今はあらゆるものがオンラインショッピングで買うことができます。
洋服や雑貨などは、店舗でお気に入りのものを見つけたらブランド名と値段を覚えておいて、あとでAmazonで買う人もいるそうです。
雑貨屋さんで立ち話をしたときにそのようなことを話していたので、事実だと思います。
宝石のような商品の場合は非常に高額なので、私は現物を見てみないと不安ですが、それでも宝石商全体の数は減っていくのかもしれません。
もしかしたら、雑貨的な店のつもりだったのかもしれませんね。
6位 保険契約引き受け業務
近年、ネット契約も増えてきているので、減ってくるのも当然かもしれません。
頻繁に変更するものでもないので詳しくはわかりませんが、対面で販売しているような人は商品の価値ではなく、人間力で勝負するしかなさそうですね。
7位 仕立屋/テーラー
5位の宝石商と同じような感じです。
「ネットで何でも買えるようになったので、店舗で服を買うことは減ってくる」ということなのだと思います。
しかし、高級なスーツはオーダーメイドで仕立ててもらうでしょうから、職業としての「仕立屋」は残ると思います。
宝石商のパターンと同じように考えれば、服屋ということなのかもしれませんね。
8位 記者・アナウンサーなど(放送)
新聞、雑誌、インターネットなどで、たくさんの情報を目にします。
情報が過剰供給されているので、当然といえば当然なのかもしれません。
どこも同じような情報ですしね。
最近はおもしろいテレビ番組がないから、テレビを観ない、という人も増えてきているので、テレビ局も生き残るために頑張らないといけない時代なんだと思います。
9位 新聞記者
これは8位の記者・アナウンサーなど(放送)と一緒なので省略します。
10位 コンピュータープログラマー
以前プログラミングもやっていたので、恐ろしく感じるところもありますが、きっと事実でしょうね。
おそらく、「職業がなくなる」のではなく、「労働賃金が安いところに流れていく」と言った方が正しいと思います。
今は中国やインドが多いですが、これからはもっと広い範囲に広がって行くと思います。
とは言っても、人口が多い国のナンバー1とナンバー2が占めているので、中国とインドっていう図式はしばらく変動しないような気もしますが・・・
ちなみに、これらの職業が「完全になくなる」わけではないと思います。
しかし、今の人数からは圧倒的に人数が減っていくのではないでしょうか。
上記以外にも、タクシードライバーや電話オペレーターなどもよく引き合いに出される職業です。
これらの共通しているのは、「すでに過剰に供給されており、代わりになるサービスや商品も存在している」ということです。
これらは、誰がやってもサービスレベルが同じで、料金にも大きな差がありません。
そうなると、賃金が安い外国人労働者に取って代わられる可能性が高くなってしまいます。
そして、私たち日本人の職業はどんどん圧迫されていってしまい、日本は自国なのに日本人が働けない国になってしまいます。
このようになってしまわないためには、どうすればいいのでしょうか。
次の章で解説します。
これから生き残れる人の特徴
これから生き残れる人というのはどういう人でしょうか。
あれこれ調べた結果、以下のような人が生き残っていけるんだろうという結論に達しました。
- 何でもできる人
- 一つをとことんまで極めた人
- コンピューター(または人)にできることはコンピューター(または人)に任せ、別の新しいものに挑戦できる人
では、それぞれ解説していきましょう。
何でもできる人
何でもできる人というのは、正直強いです。
私は、個人でビジネスを成功させる場合、特定分野で突き抜けることが良いと言っています。
それは、たくさんいる人の中から自分を見つけてもらうためには、自分を磨き、自分の武器を研ぎ続けることが必要だからです。
しかし、職業の中で生き残る場合は勝手が違います。
どうやったら人よりも有利な状況を作り出せるかが重要なポイントとなってきます。
有利な状況を作り出すためには、自分の仕事以外に他の仕事もできる人になった方が良いでしょう。
簡単に言うと、圧倒的なジェネラリストです。
これもどこかの本に書いてあった内容ですが、どの本かは忘れました。
うろ覚えですが、「こんな感じだった」っていう内容を書かせてもらいます。
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大手チェーンのハンバーガー店のようなところでも、生き残れる人はいる。
それは、何でもできる人だ。
ポテトを揚げることもできるし、レジを打つこともトイレを掃除することもできる。
人手が足りないと思ったら、自分で考え、行動できる人だ。
このような人はどこへ行っても重宝される存在になる。
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↑ ここまで ↑
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「はい、その通りです」としか言えなくなりそうな内容だったのを覚えています。
今の私の頭の中では、コンピューターを使う人間は少人数ながら必ず必要と思っているのもありますしね。
でも、日本人のおもてなしの精神はだんだん薄れてきている一方で、日本のサービスは素晴らしいと思っておもてなしの心を学ぶ外国人も増えています。
そうなると、「日本人独特のおもてなしの精神で」なんていうきれいごとは通用しなくなると思います。
段取りが良い人、効率的に働ける人の多くは、周囲を見ながらその場に合った行動ができます。
その場に合った行動ができれば、人から重宝がられるので、そうなれるように頑張るのも良いかもしれません。
一つをとことんまで極めた人
一つをとことんまで極めた人というのも、生き残れます。
これは、プロスポーツ選手がいい例です。
人間の限界まで挑戦し、一般人では到達できない高レベルのパフォーマンスを見せてくれます。
だからこそ、私たちは興奮したり感動したりできるのだと思います。
先日のブログで「250万分の1になる方法」というものを書きましたが、オリンピックで金メダルをとる確率が250万分の1であり、超一流のトッププレーヤーだからこそ人を感動させられる人間になれるんだと思います。
日本では、ここまで行ったら「職人」というより「師匠」とかといったレベルなんでしょうね。
確かに、伝統工芸品の工場見学等で職人さんの作業を見ていると、あまりのすごさに言葉を失ってしまい、ただ感動するだけになってしまいます。
そこまで突き抜けることができれば、コンピューターや外国人労働者等に負けることなく生き残っていけるのだと思います。
コンピューター(または人)にできることはコンピューター(または人)に任せ、別の新しいものに挑戦できる人
このような人は、自分を知っている人だと思います。
多くの成功している経営者は、この部分の人が多いと思います。
「<インターネット>の次に来るもの(NHK出版)」という本に以下のような内容が書かれていました。
<ロボットに代替されるまでの七つの段階>
1.ロボットやコンピューターに僕の仕事などできはしない。
↓
2.OK、かなり色々とできるようだけれど、僕なら何でもこなせる
↓
3.OK、僕にできること花でもできるようだけれど、故障したら僕が必要だし、しょっちゅうそうなる。
↓
4.OK、おきまりの仕事はミスなくやってくれているが、新しい仕事は教えてやらなきゃいけない。
↓
5.OKわかった、僕の退屈な仕事は全部やってくれ。そもそも最初から、人間がやるべき仕事じゃなかったんだ。
↓
6.すごいな、以前の仕事はロボットがやってくれているけれど、僕の新しい仕事はもっと面白いし給料もいい。
↓
7.僕の今の仕事はロボットもコンピュータもできないなんて、すごく嬉しい
[以上を繰り返す]
これの本は未来について書かれているので、ロボットとかコンピュータといった表現をされていますが、人に仕事を任せる流れも同じです。
いかに協調して働けるか、いかに不慣れなことを人やコンピュータにお願いできるか、ということが大切になってきます。
「何が得意で、何が苦手か」「何が好きで、何が嫌いか」ということを知っているからこそ、割り切って人にお願いできるようになります。
別のどこかに自分の雑務を頼めれば、自分のやりたい仕事をやることができるので、仕事もうまく回っていきます。
そして、常に新しいことに挑戦しようという精神があるからこそ成功していけるんでしょう。
そうなる人が、これからの社会を、本当の意味で生き残って行ける人なんだと思います。
生き残るためにはどうすればいいか
ちょっと不安をあおるような書き方をしてしまいましたが、その気になれば誰でも生き残れると思っています。
大切なのは、覚悟を決めることと、自分をよく知ること。
多くの成功者の本やセミナーでは、「退路を断って次に進みなさい」といっています。
そうしないと、本当に困難なときに逃げ道ばかり探してしまうからです。
とはいえ、いきなり「やりたいことが見つかったら、退路を断ちなさい」と言われても困ってしまうと思います。
そうならないために準備することは必要です。
お金を貯めたり、人脈を作ったり、実績を作ったり。
そうすることで、自分のミッションがより明確に見えて来る場合もあります。
ここで、「自分を知る」ということについてお話ししておきます。
「自分のことは自分が一番よく知っている」という人がいるかもしれませんが、ビジネスの世界においては自分のことは自分が一番知らないと思った方が良いでしょう。
なぜなら、人から見られた印象によって人物像ができあがるからです。
「私ってこういう人間だから・・・」といったところで、周りの人が誰一人としてそう思っていなかったら惨めです。
そうならないために、なるべく多くの人と会話をして、どのように思われているかを聞いてみるのもいいかもしれません。
私の方でも、ビジネスの相談をお受けすることができます。
1回1時間のセッションを2回まで無料で受けることができます。
基本的には対面セッションですが、遠距離の方はスカイプ等によるセッションも可能です。
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終わりに
いかがでしたでしょうか。
ネットでは2020年、2030年までに生き残れる職業というような形で不安をあおるような記事がたくさんあります。
クビになってから次のことをになってからでは遅いので、今のうちから対策しておかなければなりません。
私も微力ながらお手伝いできるところもありますので、興味ある方は是非とも連絡をお待ちしております。
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